ボディとサスペンション機構や、振動するエンジン、マフラーなどを結合する箇所にはゴム材料が用いられます。 ノーマルは振動や騒音対策の都合上、比較的柔らかい材料が採用されていますが、スポーツ走行によって強烈な前後左右Gや、激しい振動や入力荷重が掛かった際は過大なよじれによるサスペンションのアライメント変化や重量物の振動による挙動の変化などが発生し、車両をコントロールすることができません。 強化ブッシュ、マウント、ピロボールはこうした問題を対策するため各部の機能に応じた改善と対策を施しました。車両の用途に応じて選択してください。
■エンジン/駆動系マウント類
ゴム硬度をアップすることによりアクセルのON-OFFによるエンジン/ミッション/デフケースの“揺れ”を抑えます。アクセル操作に忠実な動力伝達を行い、トラクションロスの減少を実現します。
■経年による劣化
各種ブッシュを構成するゴム部は走行距離だけではなく、経年により劣化します。
一見、正常な状態に見えても、ゴム硬度・弾性・剛性が適正ではなくなっていたり、隠れたヒビ割れ、剥がれが進んでいる場合があります。
ブッシュの劣化が進むにつれ、車両の動きや操作感が悪くなり、乗り心地・振動も悪化するなど、各部位ごとに様々な性能低下が進みます。
最悪の場合、ゴムが破断するなどして、周辺部品へダメージを与えることもあります。
劣化したブッシュを新品に交換すると、車両の動きや操作性が見違えるほど良くなったと感じられます。
旧型車にお乗りの方で、愛車の動きに違和感を感じたら、ブッシュ類の点検をお勧めします。
エンジンはアクセルON-OFFの際に大きく揺れます。
エンジンを支持する数個のマウントのゴム強度を向上し、揺れを抑えることでアクセル操作に忠実なトルク伝達を行い、トラクションのロスを抑えると共に運転性を向上します。
車種
|
年式
|
型式
|
|
カプチーノ
|
91.10以降
|
EA11R EA21R
|
1台分セット
|
ジムニー
|
90.1〜95.10
|
JA11
|
1台分セット
|
95.11〜98.9
|
JA12 JA22
|
98.10(新規格)
|
JB23W
|
* 軽自動車の場合、NAエンジン車またはAT車には取り付けできません。
【注意事項】
強化マウントは、ノーマルに比べてゴム硬度を高くしているため、エンジンから生じる振動・音などが車内、その他車両各部に伝わりやすくなります。